GUIDE
水素吸入器のカタログは、比べにくいようにできています。単位が揃っておらず、測定条件が書かれておらず、言葉の意味が製品ごとに違うからです。ここでは、どこを見れば比較になるかだけを書きます。
特定の他社製品を評価するものではありません。
水素吸入器のカタログを開くと、最初に目に入るのは「◯◯mL/分」という数字です。150、300、600。並べると4倍の差があるように見えます。ところが、この数字だけで性能の順位は決まりません。
理由は単純で、吸う時間が違うからです。600mL/分を15分吸えば9,000mL。150mL/分を60分吸っても9,000mL。取り込む総量は同じになります。発生量が大きいモデルの利点は「量が多いこと」ではなく、同じ量を短い時間で取れることです。
ここを取り違えると、「せっかくだから上位機種を」と思って買い、1回15分で済むはずの機械を60分回すことになります。逆に、夜に60分の余裕がない人が150を買うと、3日で使わなくなります。
純度は「出てくる気体のうち水素が何%か」を表します。FRESCAは全モデル99.9%以上(メーカー試験条件下)です。
比較のときに効くのは、数値そのものより括弧の中です。「メーカー試験条件下」と書いてあるか、測定方法が示されているか。これが書かれていない数字は、その製品にとって最も条件のよい状態の値である可能性を排除できません。
「高濃度」「高純度」という言葉だけで数値がない場合は、比較の材料になりません。さらに紛らわしいのは、水素水の「濃度」(ppm、水に溶けた量)と吸入器の「純度」(%、気体に占める割合)が、同じ濃度という言葉で書かれることです。単位が違えば別の話です。
電気分解の方式には、水に電解質を溶かすアルカリ電解と、膜に電気を通すPEM方式があります。FRESCAはPEM方式です。
PEM方式は膜が水素側と酸素側を隔てるため、気体に酸素が混ざりにくく、純度が高く出ます。その代わり、膜にミネラルが付くと性能が落ちるので、水道水は使えません。精製水が必須です。
この「精製水が必要」という条件は、買ってから毎月効いてきます。薬局で買って、2週間に1回入れ替える。これを続けられるかどうかは、カタログの数字より現実的な判断材料です。
安全性を比べるとき、「安全設計」「安心の品質」といった言葉は判断材料になりません。見るべきは、どういう条件で自動的に止まるのかが具体的に書かれているかです。
FRESCAの場合、転倒、水位低下、過加熱、水質異常の4つが公表されています。条件が名指しされていれば、その機能があることを前提に置き場所や使い方を決められます。書かれていなければ、無いものとして扱うほかありません。
本体を買ったあとにかかるのは、精製水と消耗品です。FRESCAの純正消耗品は、カニューラ660円、イオン交換樹脂スティック3,300円、逆止弁セット1,650円。交換の頻度は使い方によりますが、人数が増えるほどカニューラの本数が増えます。
サロンや施設で使う場合、カニューラは来客ごとに交換する前提の衛生用品です。1日5人なら1日3,300円。ここまで含めて計算しないと、導入後の金額が想定と合いません。
電気代は、思ったより小さい数字です。FRESCA300はAC100V 140Wなので、30分で約0.07kWh。31円/kWhとして1回2円程度になります。
製品ページに「関連論文◯◯本」と書かれていることがあります。これは、その製品について何かを証明するものではありません。
2021年3月30日、消費者庁は水素水生成器を販売する4社に措置命令を出しました。このとき、一般的な研究の引用は「当該商品の効果に関する合理的な根拠」とは認められていません。景品表示法7条2項にもとづく資料の提出を求められたとき、他社製品や一般論の研究を出しても根拠にはならない、という判断です。
だから、論文の本数が多い製品を選ぶ理由はありません。選ぶ基準は、ここまでの5点――発生量と時間の関係、純度の測定条件、方式、止まる条件、3年ぶんの費用――で足ります。
Q & A
1日に使う人数と、1回に取れる時間を先に決めてください。ひとりで60分取れるなら150、2〜3人か時間を短くしたいなら300、4人以上か来客に使うならPROです。
そのような比較は当サイトでは扱いません。FRESCAは医療機器ではなく、身体への効果を示す表現はできない立場です。発生量は「同じ量を取るのにかかる時間」を決める数字として説明しています。
上の6点を、両方のカタログに当てはめてみてください。測定条件と止まる条件が書かれていない製品は、その時点で比較の土俵に乗りません。
読んだ内容を、実際のモデルに当てはめてください。
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