2026年09月04日(木)
同じ「水を分ける機械」でも、方式ごとに目標コストが違います
水を電気で分けて水素を取り出す装置には、大きく3つの方式があります。アルカリ型、PEM型(固体高分子型)、そしてSOEC(固体酸化物電解セル)です。NEDOのグリーンイノベーション基金では、この3方式それぞれに設備コストの目標が置かれています。
アルカリ型が5.2万円/kWで2030年、PEM型が6.5万円/kWで同じく2030年、SOECは6.8万円/kW以下で2032年という目標です。PEM型がアルカリ型より高く設定されているのは、膜と触媒に貴金属を使うためです。フレスカが採用しているのも、このPEM型と同じ原理になります。
ただし、ここで並んでいるのはキロワット単位の産業用プラントの話です。家庭用の吸入器は1分あたり数百ミリリットルの世界で、規模の桁が3つも4つも違います。「同じ方式」であることと「同じ規模」であることは別の話ですから、この数字を家庭用機器の価格の根拠に使うことはできません。
- NEDO グリーンイノベーション基金「再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造」(2026年9月4日 閲覧)
https://green-innovation.nedo.go.jp/project/hydrogen-production-water-electrolysis-utilizing/