PEM方式(フレスカはこちら)
PEMは Polymer Electrolyte Membrane の略で、日本語では固体高分子電解質と呼ばれます。水素と酸素のあいだに膜を挟み、それぞれを別の出口から取り出します。膜で仕切られているため、出てくる水素に酸素がほとんど混ざりません。
フレスカが水素純度99.9%と公表できるのは、この分ける構造があるためです。電極にはチタン合金+プラチナコーティングが使われています。
方式のちがい
水素を出す機器には、大きく分けて2つの作り方があります。水素と酸素を別々に取り出す方式と、混ざったまま出す方式です。フレスカ(FRESCA)は前者にあたるPEM(固体高分子電解質)方式です。ここでは、どちらが優れているかではなく、何がどう違うのかを説明します。
本製品は医療機器ではありません。このページでは体への作用を扱わず、装置の仕組みだけを説明します。
共通点
水(H₂O)に電気を流すと、水素と酸素に分かれます。中学校の理科で習う水の電気分解と、原理は同じです。市販されている水素の機器は、程度の差はあってもこの反応を利用しています。
分かれるとき、水素はマイナス側の電極に、酸素はプラス側の電極に出ます。つまり発生する場所はもともと別々です。違いが生まれるのは、そのあとに「別々のまま取り出すか」「一緒にまとめて出すか」という設計の分かれ道です。
分かれ道
PEMは Polymer Electrolyte Membrane の略で、日本語では固体高分子電解質と呼ばれます。水素と酸素のあいだに膜を挟み、それぞれを別の出口から取り出します。膜で仕切られているため、出てくる水素に酸素がほとんど混ざりません。
フレスカが水素純度99.9%と公表できるのは、この分ける構造があるためです。電極にはチタン合金+プラチナコーティングが使われています。
水素と酸素を分けずに、混ざったガスのまま取り出す方式です。酸水素ガス、HHO、ブラウンガスなど、呼び方はいくつかあります。膜で仕切る構造を持たないぶん装置は単純になります。
出てくるガスは水素と酸素の混合物なので、「水素の純度」という言い方はこの方式には当てはまりません。仕様を読むときは、書かれている数値が水素だけの量なのか、混合ガス全体の量なのかを確かめる必要があります。
フレスカの方式・純度・電極材料の出典:株式会社エーシーピー公式サイト https://h2-fresca.com/(2026-09-14 確認)
よくある誤解
フレスカは水素と酸素の両方を送り出します。同梱されるのは水素酸素同時吸入用のWカニューラ(2つの通り道を持つ鼻用の管)で、水素と酸素はそれぞれ別の経路を通って届きます。機器の中で混ぜてから送っているわけではありません。
そのため仕様表では、水素発生量と酸素発生量が別々の数値として書かれています。たとえばFRESCA300は水素が300mL/分(±5%)、酸素が150mL/分(±5%)です。混合ガスの機器では、このように2つに分けて書くことができません。
4機種の水素と酸素の発生量は次のとおりです。
→横にスクロールすると、右側の列を読めます。項目名の列は動きません。
| 項目 | FRESCA150 | FRESCA300M | FRESCA300 | FRESCA PRO |
|---|---|---|---|---|
| 方式 | PEM(固体高分子電解質)方式 | PEM(固体高分子電解質)方式 | PEM(固体高分子電解質)方式 | PEM(固体高分子電解質)方式 |
| 水素発生量 | 150mL/分(±10%) | 300mL/分(±5%) | 300mL/分(±5%) | 600mL/分(±10%) |
| 酸素発生量 | 75mL/分(±10%) | 150mL/分(±5%) | 150mL/分(±5%) | 300mL/分(±10%) |
| 水素純度 | 99.9% | 99.9% | 99.9% | 99.9% |
出典:株式会社エーシーピー公式サイト(2026-09-14 確認)
読み方
方式の名前だけでは中身が分かりません。数値がどの条件で測られたものかまで見ると、機器どうしを同じ土俵で比べられます。
「毎分◯◯mL」と書かれていても、水素だけの量なのか、酸素を含めた混合ガス全体の量なのかで意味が変わります。両方が別々に書かれていれば、分けて取り出す方式だと分かります。
純度は、取り出したガスのうち水素が占める割合です。混合ガスの方式では成り立たない指標なので、純度が書かれているかどうかは方式を見分ける手がかりになります。
フレスカの仕様には150mL/分(±10%)のように誤差の幅が併記されています。幅の記載がない数値は、どの条件での値かが読み取れません。
水素を作る部分には寿命があります。フレスカのPEMモジュールは約4,000時間が目安と公表されています。長く使う機器ほど、ここが書かれているかは重要です。
水素そのものの基礎は水素吸入器を知ると水素吸入器とはに、機種ごとの数値の並びは4モデル比較表にまとめています。安全面の考え方は水素吸入器は危なくないのですかをご覧ください。
よくある質問
PEMは Polymer Electrolyte Membrane の略で、日本語では固体高分子電解質と呼ばれます。水素と酸素のあいだに膜を挟み、それぞれを別の出口から取り出す方式です。フレスカはこの方式で、水素純度99.9%を公表しています。
優劣ではなく構造の違いです。PEM方式は水素と酸素を分けて取り出し、酸水素ガスは混ざったまま取り出します。混合ガスには「水素の純度」という指標が当てはまらないため、仕様を読むときは数値が水素だけの量かどうかを確かめてください。
出ます。ただし水素と混ぜてから送るのではなく、水素酸素同時吸入用のWカニューラで別々の経路を通ります。仕様表でも水素発生量と酸素発生量が別の数値として記載されています。
PEMモジュールの寿命の目安は約4,000時間とメーカーが公表しています。交換の要否と費用については、製造元の株式会社エーシーピーへご確認ください。